ささやかな夢を叶える鍵を求めて5人の女は岐路に立たされる。鍵のない夢を見る: 辻村 深月



鍵のない夢を見る: 辻村 深月
直木賞はこちらの作品だそうです。5人の女性を描いた短編集です。

直木賞に辻村深月氏の「鍵のない夢を見る」  :日本経済新聞
 第147回芥川賞直木賞日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、直木賞辻村深月(つじむら・みづき)氏(32)の「鍵のない夢を見る」(文芸春秋刊)に決まった。辻村氏は山梨県生まれ。千葉大学を卒業後、2004年に作家デビュー。「本日は大安なり」「水底フェスタ」など既に多くの著書がある。直木賞は3回目の候補での受賞となった。受賞作は犯罪をテーマにした連作短編集。地方を舞台に、放火や誘拐などの事件に関わってしまう普通の人々の内面を鋭い筆致で描いている。

望むことは、罪ですか?彼氏が欲しい、結婚したい、ママになりたい、普通に幸せになりたい。そんな願いが転落を呼び込む。ささやかな夢を叶える鍵を求めて5人の女は岐路に立たされる。待望の最新短篇集。



サクラ咲く (BOOK WITH YOU): 辻村 深月
若美谷中学1年5組の塚原マチは、自分の意見を主張できない、頼み事を断れない、そんな性格を直したいと思っている。ある日、図書室で本をめくっていると、一枚の紙が滑り落ちた。そこには、丁寧な文字で『サクラチル』と書かれていた。貸出票には1年5組と書いて、消された跡がある。書いたのは、クラスメイト?その後も何度か同じようなメッセージを見つけたマチは、勇気を振り絞って、返事を書いた。困っているはずの誰かのために―(「サクラ咲く」他2編収録)。中高生が抱える胸の痛み、素直な想いを、みずみずしく描いた傑作。中学生から。



光待つ場所へ (講談社ノベルス): 辻村 深月, 佐伯 佳美
大学の課題。抜きん出た作品として紹介されるのは、自分の絵だと確信していた。なのに…。清水あやめは、田辺颯也が製作した三分間のフィルムに、生まれて初めて圧倒的な敗北感を味わう。「私は何になりたいのだろう。どこへ行きたいのだろう」やるせない感情に襲われた彼女の耳に飛び込んだのは、底抜けに明るい田辺の声だった―。(「しあわせのこみち」)恥ずかしさと、息苦しさと、駆け出したくなるような衝動。あの頃のすべてが詰まった、傑作青春小説全4編を収録。



水底フェスタ: 辻村 深月
村も母親も捨てて東京でモデルとなった由貴美。突如帰郷してきた彼女に魅了された広海は、村長選挙を巡る不正を暴き“村を売る”ため協力する。だが、由貴美が本当に欲しいものは別にあった―。辻村深月が描く一生に一度の恋。