米中和解へと至る歩みを、清末中国の西洋との出会いから語り起こし キッシンジャー回想録 中国(上): ヘンリー・A.キッシンジャー, 塚越 敏彦, 松下 文男, 横山 司, 岩瀬 彰, 中川 潔



キッシンジャー回想録 中国(上): ヘンリー・A.キッシンジャー, 塚越 敏彦, 松下 文男, 横山 司, 岩瀬 彰, 中川 潔
中国について米中関係を中心に書かれた一冊です。2012/3/29発売。

米中和解へと至る歩みを、清末中国の西洋との出会いから語り起こし、周恩来毛沢東らとの対話を詳細に紹介しながら再構成する。異なる価値観をもつ両大国が、いかにして対話を進めたのか。中国の伝統文化や思想に深い理解を示し、外交の現場で常に中国の真意を見抜いてきた著者の観察眼が光る。



キッシンジャー回想録 中国(下): ヘンリー・A.キッシンジャー, 塚越 敏彦, 松下 文男, 横山 司, 岩瀬 彰, 中川 潔
下巻では、中越戦争、台湾問題、天安門事件、ひいては中国のWTO加盟まで、様々に時代が変化する中での、指導者たちの素顔や外交の変容に迫る。著者の手によって開かれた協力関係の道は、その後どのような道をたどるのか。中国の大国化は世界の脅威となるのか。四〇年間にわたる米中関係の最も間近な目撃者であり、今もなお政局との緊密な接触を保ち大きな影響力をもつ著者による、刺激的な中国論。



チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち: 遠藤 誉
中国の権力中枢__チャイナ・ナイン。
その9人をめぐる、あまりに人間臭く、あまりに壮大な実録ドラマ。

中国政府のシンクタンクである中国社会科学院客員教授を歴任し、
今なお政府高官との太いパイフを持つ遠藤氏が、
大国の「現在進行中」の社会と政治の真相を、政権中枢の奥深く、
さらにその奥まで切り込んで描いた完全ノンフィクション。

中国の中枢とつながりを持つ著者が、ここまで記していのか?
中国との関係において、筆者が命を賭して書き上げた一冊。



毛沢東大躍進秘録: 楊 継縄, 伊藤 正, 田口 佐紀子, 多田 麻美
当時若い学徒として、養父が餓死したにもかかわらず、「大躍進」の理想を信じた著者。89年の天安門事件を契機に、新華社記者の特権をいかし、中国17省の公文書館の内部文書や当時の幹部らへの取材を重ねて、浮かび上がってきたものは、毛沢東の独裁とそれに追随する官僚機構の、悲惨なる失敗であった。各省ごとの被害の差はどこから生じたのか。失政に抵抗する勢力はなぜ、潰されたのか。飢餓の最中にも、海外への食糧輸出が続いていたのはなぜか。毛沢東は悲劇をいつ知ったのか。周恩来、〓(とう)小平、劉少奇彭徳懐林彪ら建国以来の幹部たちは、どう動き、何を発言したのか。現実を重視する「実務派」と左派政策をテコに独裁体制を築こうとする毛沢東との間で振り子のようにゆれた共産中国の現代史。その「権力闘争」のなかで今日まで続く中国の国の形が形成されていったことを鮮やかに描き出す第一級の歴史書